こんにちは!hagebeatsです!
敬意を表すことでバカにする
まずはこちらをご覧ください。
ダウンタウンなうの一幕でした。どんなカツラでも似合ってしまう浜田雅功さんがカツラを被って爆笑をさらった場面でした。
この時、松本人志さんが「浜田さん、すいません」と申し訳なさそうに、浜田さんにお願いするのですが、浜田「さん」と呼ぶんですよ。なんで、松本さんは浜田さんと呼ぶんでしょうか?
浜田さんは不倫等のスクープで度々世間を賑わしてきましたが、松本さんの冠番組であるワイドナショーで浜田さんの不倫をいじる時もまた必ず、浜田「さん」と言います。これはなぜ何でしょうか?
これは、僕の意見ですが、さんってつけると途端にバカにしてる感じになるんですよ。
敬意を表すことでバカにしている感がより一層増すんですよ。
しかも、呼び捨てで呼ぶより愛着があるように聞こえる。
バカにすることにそこに愛があるように見えるんです。
無意識にバカになること
ただね、この「さん」付け芸にはそれ以上の意味があると思うんです。
それは本当の敬意です。浜田さんが爆笑さらったあと、松本さんはこう呟くんですよ。
「すごいね。うらやましいわ。」と。
何がうらやましいのか?それは、カツラを被っただけで爆笑が取れることがうらやましいわけです。おそらく、同じ状況で松本さんがカツラを被っても、爆笑は生まれない。
無言でそこにいるだけで笑いがとることはできないんです。
いわゆる巧妙な掛け合いのもと、
繰り出される松本さんの笑いではなく、
浜田さんはカツラを被って立っているだけで
会場を沸かすことができるんですよ。
なぜ、浜田さんは黙ってても笑いがとれるのか?
それは、浜田さんが確かにカツラが似合っているのはあるかもしれませんが、それ以上に
無意識にバカがやれるからだと思ってます。
無意識にバカをやるのは、そもそも何かしらコンプレックスとなる要素や触れられたくないような要素がある人ですが、松本さんはそんな要素はないし、無意識にそんな要素を作ることはできないでしょう。意識的に不倫をすることはできるかもしれないですが、作為的だと視聴者にはバレてしまう。
無意識なバカには愛が生まれますが、意識的な作為には憎しみが生まれます。
だから、無意識なバカになるのは難しい。そもそも無意識なバカな人は、なろうと思ってなってないわけですから。それは才能なのかもしれないです。
無意識にバカになる人々
さて、無意識なバカというのは、この世に浜田さんしかいないのでしょうか?いや、そんなことはありません。同様に、無意識なバカは、この世にたくさんいますので、ここでご紹介しましょう。
まずは、バナナマン日村さん。あんな気持ち悪い髪型とだるだるのアゴのハイブリッドな容姿を兼ね備えた人類がかつてこの世にいたでしょうか?(褒めてます)
オードリー春日さんもそうですね。フィンスイミング選手権で日本代表、ボディビルダーでは日本でも有数の選手。もはや、アスリートやん。なんでお笑いやってるだ?と思うほど、類稀な才能を持ち合わせた芸人です。ちなみにいまはテレビの企画で東大受験をしてるようです。バケモンか。
有吉も目指した
なかなかこの世に黙ってても無意識なバカなんていない。かつて、有吉弘行さんは出川哲朗さんや狩野英孝さんのように黙ってても笑いがとれる人になりたかったそうです。
復帰直後なんかはけっこう体張ったコメディ映画にも出てるんですよ。
余談ですが、この映画は、とんねるずのおかげさまでしたの制作でおなじみのマッコイ斎藤さんが監督なので、僕は大好物な映画です。上島ジェーンもそうですね。
閑話休題。
そんな復帰直後は体を張った芸に挑戦していた有吉さんも、いまは滅多にそんな芸はしません。なぜか?途中で諦めたそうです。勝てないと。この道では勝てない。こんなバカはやれないと。確か有吉のへべれけで狩野英孝さんと飲んでる回で言ってた気がします。
無意識でバカやるのは無理なんですよ。意識的にバカやるのは、有吉でもできたんでしょうが、有吉が様々な芸能の知識や、ニュースを見て、その本質を見抜く様を見ていると、きっと無意識にバカをやることは向いてないんだと有吉さん自身悟ったんだと思います。
最後に
ということで、無意識にバカをやるのは並大抵のことではないから、「さん」付けしているよという話でした。ちなみに、無意識なバカをやっている時、バナナマンの設楽さんは日村さんのことを日村「さん」と呼び、オードリー若林さんは春日さんのことを春日「さん」と呼んでいます。
よーくバラエティ番組を聞いてみるとおもしろいですよ。では。