こんにちは。hagebeatsです。
人が何かに挑戦する目的はこれなんじゃないか?と思う。
こんな一節がある。
でも、この世界の一つの側面でしかないとしたら?
今の僕にはまだ見えない世界がある。
そうそれが問いのスタート
漫画「はじめアルゴリズム」はどうしたら新しい世界が見えるのかを数学を通して教えてくれる
言ってしまえば、音楽、絵画、哲学、経済学、法学、様々な学問は、この世がどうなっているのかを知ろうとする試みであり、アプローチが異なるだけだ。
自然の中から何かに気づき、哲学していく様様はまるで、レオナルドダヴィンチのよう。レオナルドダヴィンチも同様に幼少期は幼くして両親を失っていたことから、自然が親のような存在であったらしい。
自分が何を感じているのか、数学を通して世界を知り、
少年は自分自身を知っていく
島で育つはじめに常に問いがあった
木の枝は何本何だろう?
石を池に落とした時の波紋はどうやって広がっていくんだろう?
波はどういう動きをしているんだろう?
鳥はどうやって群れてるんだろう?
雲はどうやって動いてるんだろう?
自然からの問いがはじめを成長させていく物語だ。
支援者と天才
天才には必ず支援者がいた。スティーブ・ジョブズや夏目漱石、エジソンに支援者がいたと以下の書籍にも書かれているが、主人公にも支援者がいた。
天才の行く末を導くのが支援者の役割だ。その葛藤が絶妙に描かれている。
支援者の失敗が忠実に描かれているのだ。主人公を悪い方に導いてしまった後悔をしているシーンがある。
2巻まで読み終わっているそこのあなた。このジジイは、ただの世話焼きジジイだなと思うかもしれませんが、ここからジジイも葛藤するんですよ。自分は間違ってたと。まだわかりませんが、過去に教え子のトラウマでもあるんですかね?息子らしき描写が映されています。
天才のライバルテジマ
一個上のテジマだ。数学検定1級を小学6年生でとった天才。はじめも影響されて数学検定を取ろうとするのだが、そこでぶつかる壁。
数が見えなくなる
世界を知る手段としての数学が、数学を知る手段としての数学に取って代わってしまっていた。
木の枝や水の波紋、波、鳥、雲を見ても数が見えない。息をするように数学をしていたはじめは、溺れていくように自分を見失っていく。世界を知ることで自分を知っていたからだ。
3巻では初めてはじめが自分と向き合う描写が描かれる。
一方ライバルのデジマも自分に足りないことに気づき始める。数学を数学として学ぶ手嶋に対し、はじめは哲学をするかのように問いを立て数学をする。世界を知りたいからだ。分け隔てない発想は、数学の公式や定理を知識として知っているかどうかなど凌駕していくことをはじめを通して知ることになる。はじめの発想は広いことをテジマは知る。
最後に
何かに挑戦している人も挑戦を後押ししている人にもオススメの一冊です。ぜひ!