千代の漫画「ホームルーム 」は被害者意識とヒロイズムが織りなす物語だ【ネタバレあり】

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こんにちは。hagebeatsです。

今回紹介する漫画はこちら。

ホームルーム(1) (コミックDAYSコミックス)
講談社 (2018-07-11)
売り上げランキング: 4,338

概要

概要は以下参照

毎日クラスで不快なイタズラを受け続けているイジメられっ子の女子高生・幸子。犯人は不明。でも、実はそんな日々もあんまり苦じゃない。なぜならいつだって憧れの愛田先生が彼女を助けてくれるから。爽やかでイケメン、そして正義感の強い先生はいつだって皆の人気者。もちろん幸子にとっては特別なヒーロー。でも、そんな愛田先生にはある隠された“秘密”があり‥‥? 異才の新人・千代が描く、戦慄の学園サイコ・ラブ!

相互補完

もうタイトルにも書いた通りだが、被害者意識とヒロイズムがテーマだと僕は思った。ヒロイズムとは別名英雄主義。ヒーローになりたいのは、強烈な自尊心を得るため。サイコパスの先生がいじめそのものを作り出し、そのいじめを救うという自作自演の物語だ。

なぜそんな自作自演をしてしまうのか。母を自殺で失っている愛田にはまさしく愛が足りない。作り物でもいいから愛を作らないと満たされないのかもしれない。そんな中であったのが自分の境遇と重なったいじめられていた彼女・幸子だ。

鷲田清一さんの「ちぐはぐな体」にこんな一節がある。

ロナルドDレインという精神医学者は、ひとは「自分の行動が意味するところを他者に知らされることによって、つまり彼のそうした行動が他者に及ぼす効果によって、自分が何者であるかを教えられる」と言っている。つまり、ぼくがぼくでありうるためには、ぼくら他のわたしの世界のなかにある一つの場所をもっているのでなければならないということだ。

ちぐはぐな身体―ファッションって何? (ちくま文庫)
鷲田 清一
筑摩書房
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「ぼくがそばいないとあの人はダメになる」境遇を自ら作り出す。ヒロイズムは、自分の存在が他者にとってわずかでも意味があることを助ける。そのことを感じられる限り、人は自分を見失わないでいられる。そのためのツールであることを強烈に感じる作品だ。

hagebeats
なるほど。そういうサイコ系物語か。

と腑に落ちたのもつかの間、驚愕の展開を見せる。先生が仕組んでいないいじめが発生するのだ。それも今まで先生が仕組んでいたいじめと酷似した内容のいじめ。

ネタバレになってしまうが、幸子自身が誰にもバレないように自分自身にいじめを仕組むのだ。己がいじめを自作自演し続けるというとんでもない展開。一方はヒロイズム、もう一方は被害者意識によって自我を成り立たせるべく、相互補完的な立ち位置が逆転し続ける驚愕の展開に僕自身も正直ついていけない…一体どうなるんだ?まだ2巻だぞ…

ホームルーム(2) (コミックDAYSコミックス)
講談社 (2018-10-10)
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千代先生がが気になる方へ

ツイッターでは読者の方の引用リツイートがされていたり、コミックDAYSで連載中なので最新話が一部公開されていたり、漫画家の中でも割と活発な方。

1巻買うのはまだ抵抗あるという方には無料で試し読みができる試し読みパックがオススメ。『ホームルーム』のほか、『食糧人類』、『生贄投票』、『デガウザー』、『魔女と野獣』などが入ってます。

表現力やばい

やばい。ともかく漫画じゃないとできないようなサイコホラー感ある画が多く、やっぱ人間って怖いなと改めて思い知らされます。

3巻発売されたらしいぞ

ホームルーム(3) (ヤンマガKCスペシャル)
千代
講談社 (2019-02-13)
売り上げランキング: 2,507

じゃ。


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