こんにちは。実はパニック障害のhagebeatsです。電車とか乗ると漏れなく過呼吸になったり、汗びっしょりかいたり、本当に大変です。どうも人混みを見たり、人が歩く音が四方八方からランダムに聞こえてくるとダメみたいなんですよね。なので東京に住んでる僕としてはなかなか辛い病気です。
そんな病気に少しでも向き合おうと思い、今回買ったのがこちら。
世界的DJニッキー・ロメロさんも読んで回復した書いてあるし、amazonのレビューもまあまあよかったので買ってみました。ということでレビュー。
神経が過敏になってるだけ
まず最初にパニック障害の解決策を求めていた僕としては衝撃的な内容でした。解決策を求めてこの本を買う人が大半だと思います。しかし、この本の結論はネットでパニック障害の解決策なんて求めるなっていう解答。つまり、
何もしないことが答え。
神経が過敏になってるだけなんだと。一貫して伝えていることは一つだけ。著者自身もパニック障害持ちで過去に鍼治療やホメオパシー、催眠療法等もやったが効かなかったということも言ってます。でも、これは僕もかなり本質的でかつ理解しづらいことかなと思ってます。
というのは何かというと、パニック障害を引き起こしている原因は、怖いという感情だからなんですよね。例えば風邪ひいて鼻水が出ている時、みなさん
って思わないですよね。風邪引いた「から」鼻水が出ていると理解できているから、仮になんだか体が急に熱を帯びてきていても別に恐れてない。それは、熱を出して身体がウイルスに対抗していることを知っているからです。でも同様にパニック障害が起こった時はどうでしょう?風邪と同じようにどのタイミングでくしゃみが出るかも熱が出るかもわからないのに、過呼吸になるのは怖くないですか?
この怖いという感情を予期不安と言います。一度電車で過呼吸になった体験を自分の中で想像してしまって、
と考えて怖くなるので、アドレナリンが極度に放出され、パニックになるんです。つまり、交感神経が優位になって戦闘モードになる勝手に。呼吸も荒くなるわけですよ。
じゃあ、どうすればいいのか?この感情を感じることが大事なんです。どういうことかっていうと、実際に電車に乗ってみたりするってことです。つまり、自分がパニックに陥る状況に自ら入っていくという方法です。要は怖いという感情は予期しているから怖いのであって、そこから逃げずに実際電車に乗って過呼吸にならなかった体験ができれば、怖くなくなるんですねそれでアドレナリンの分泌が減るんですね。
ただ言うは易し行うは難しです。どうすればいいのか?それがこの著者に相談してきた患者さんの事例とともに載っています。なので読んでいると、セラピーを受けているような気分になります。非常に優しいタッチで書かれてるのは、まさに読者を配慮してのことなのだと思います。読んでるとカウンセリングを受けているような気分。知識を与える本というよりパニック障害の当事者を救う本だと思います。
なので情報量や科学的な検証結果等はどちらかというと少ないです。ものすごく平易な言葉で書かれてるので読み足らないと思う人もいるかもしれないです。