こんにちは。若干引きこもっていた時期もあるhagebeatsです。
引きこもっていたといっても理由は様々でしょう。職場に馴染めない、うつ病、就活で内定が出ない、いじめ、失恋などなど、本当に種々様々です。

参照記事:平成27年版 子供・若者白書(全体版) > 第2節 若年無業者,フリーター,ひきこもり > 2 ひきこもり(内閣府)
僕の場合は病気。双極性障害という病気を患った時に不眠症になって、毎日頭痛が止まらなくなり、会社を辞めざるを得なかった。失業した時の傷病手当金でなんとか食ってはいけたものの、パニック症状も併発したせいで電車にもろくに乗れず、マジで半年間ぐらい引きこもってました。
関連記事:川崎宗則選手の退団を受けて、自律神経失調症はあまり世間に理解されていないようなので、僕の体験を書いてみる
で、引きこもっていた時にまさに読んだ漫画が「め~てるの気持ち」。
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概要
概要は以下参照
小泉慎太郎・30歳・童貞。ひきこもり歴15年。ネットと少年マンガを生き甲斐に日々を過ごす彼だが長年戦い続けてきた父親が突然の再婚! 現れたのは自分よりも“年下”の母親・はるかだった。健気でキュート、でもちょびっとガンコな母親とひきこもりのダメオトコの、3歩進んじゃ2歩下がる長い長〜い日々が幕を開ける…!!
引きこもりのリアル
一度引きこもったことがある人は共感すること必至。本当にリアル。主人公の小泉慎太郎が外に出て三歩歩けるか必死になるシーンがあるんですが本当にリアル。太陽が眩しくて、人の話し声が聞こえるだけで不愉快で、人が歩いてるのを見るだけでめまいがする。コンビニの店員にもまともに目を見て話せないのもリアル。人間は対話してないと言語野がやられていくので本当に話せなくなるんですよね。オオカミに育てられた少年が人間の言葉を話せない例がありましたが、全く話さないと本当に話せなくなります。これはマジですね。僕なんか1週間引きこもると、人と目合わせるのがだいぶ辛くなります。
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青春の幻影
駆られていたのは、コンプレックス。母親を幼少期に失くしたことから、本来幼少期に母親から受けるであろう愛着が足りなかったんだろうと思います。抱っこされ、怒られ、頑張ったら頭をよしよしと撫でられる、そういう当たり前の体験をしてこなかった大人は安全基地が育たないまま成長してしまう。漫画のタイトルのめ〜てるとは、銀河鉄道999のメーテルのこと。
タイトルで分かる通り、「めーてる」とは「銀河鉄道999」のメーテルに対するオマージュです。
メーテルとは所謂「青春の幻影」であり、あのヒロインもまたそうでした。
メーテルは人間ではない永遠の時間を生き、少年を導く存在です。
つまり、あのマンガのヒロインも人間ではなく、おそらく天使だったのでしょうね…
とゆーコトで自分もオチ自体は、端から読めていた訳ですが…それでも面白かったですね…
因みに作者は、この社会派のマンガを本気で描きたくて、ワガママを言ってガンツを休載し、期間限定で執筆しました。
参照記事:奥浩哉のめーてるの気持ちを読んだのですが
人が自立できるのは安全基地ができてからなんですよね。安全基地とは
安全基地とは、子供にとっての愛着対象が幼い子供に提供する心地よい安定や保護などを保証した環境を意味する。 子供は母親などの養育者を安全基地のように感じられると、好奇心は外の世界に向けられ、外的世界を探検することができるようになる。 危険信号を感じると愛着対象にしがみつき、危険が過ぎると再度探索を行う。
参照記事:安全基地
外に冒険して自ら自立しようとと思えるのは、誰かが見守ってくれてると信じれるからなんですよね。母親・はるかが小泉慎太郎を育てている際の日記を記してるのですが、こう綴っているんですよ。
引きこもりが部屋に引きこもれるのは
誰かが支えになってるからだ。
って思われてたらいつまで経っても子どもは自立できないということに、母親・はるかは気付くんです。でも、小泉慎太郎のコンプレックスを解消しなければ、たとえ自立させようと突き放してもまた引きこもるだけ。そのために、母親・はるかはある行動をとります。それがこの漫画のクライマックスであり、非常に印象的なシーン。ぜひ、3巻は読んでほしい。
誰かが見守っていてくれる。それだけで人は世界に飛び出せる。目の前にいなくても、そばにいなくても、それだけで人は勇気を出して一歩前に踏み出せる。月並みな言葉だが、逆に言えば、どうして人は勇気が出ず一歩前に踏み出せないのか?を克明に記してくれたのがメーテルの気持ちです。
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奥浩哉先生が気になる方は
奥浩哉先生のツイッターはこちら。結構読者のツイートも引用リツイートしてくれるので、新作漫画のツイートしたらもしかしたら・・・
僕の女性キャラの特徴はほっぺたのラインです。中学生の時授業中に赤ちゃんのほっぺたのラインを意識して描いたのが最初でその頃から今まで自分のアイデンティティの一部です。 pic.twitter.com/umhoiwYmY5
— 奥 浩哉 (@hiroya_oku) 2018年10月6日
そんな新作漫画のGIGANTもオススメです。
読者の皆様、今年一年間、『GIGANT』をご愛読いただき、誠にありがとうございました! 最新単行本第3集の発売は来年の2月を予定しております。それまでの間は発売中の単行本第1集、2集をお楽しみください! 2019年もGO パピコ!! #GIGANT #ギガント #奥浩哉 #パピコ pic.twitter.com/m4Ug3PqK6B
— GIGANT@奥浩哉最新作 (@GIGANT_superior) December 30, 2018
じゃ