こんにちは。hagebeatsです。
今や動画全盛期。youtuberやtiktokerが現れ、消費するSNSから生産するSNSに変わっていることは言わずもがな。スマートフォンのカメラのクオリティも10年前とは比べ物にならないぐらい上がっていて、ぶっちゃけデジカメなんて必要のない時代。
そんな動画全盛期に生まれたみなさん、動画の音質って気にしたことありますか?実は、録音した時の音質だけはそこまで上がっていないんですね。例えば、テレビ番組の動画の画のクオリティとyoutuberの動画の画のクオリティはパッと見よくわからないけど、テレビ番組の動画の音のクオリティとyoutuberの動画の音のクオリティはどうしても圧倒的な差が出てしまうのが正直なところです。
そう、ぶっちゃけ音にこだわってない人は違いがわからない。本当でしょうか?違いがわからないことこそ、人は直感で察知するような気がします、不思議なことに。
みたいな。本当になぜかはわかりませんが、僕ら作り手よりも実は敏感だったりします。作り手は逆に感覚が敏感になり過ぎて、何が一般的な音かわからなくなっていくような気もしますね。ということで、音の話を言葉で説明していても仕方がないので、音を聞いてその違いを実感していただきましょう。
今回は、iphone7で録音した音質とzoom iq7で録音した音質を比較していきたいと思います。
iphone マイク 録音との違いは?
では早速聴いていただきましょう。僕がyoutubeに様々な音をiphone7で録音したものとzoom iq7で録音したものを取り分けているので、こちらを聴いていただきます。ちなみに動画はそれぞれ開始時間を設定しているので、全部同じ動画ですが、それぞれの音ごとにすぐ聴けるようになっています。
最初は、ガスコンロの着火音
次はサラダ油がパチパチになっている音
次は熱したフライパンにステーキを置く時のジュワッとした音
次はビール缶をプシュッと開けた時の音
次は、ビールを注いだ時の音。
最後は、ビールをゴクゴク飲む音。
以上です。いかがだったでしょうか?全然違うと思いませんか?ステーキを焼いた時の油が跳ねる音やビールの炭酸が弾ける音などの微細な音まで綺麗に拾うことと高音域までちゃんと拾うことによって、音がより広がり、より曇った感じがなくクリアに聴こえたはずです。こういった高音質のマイクを使ったことがない方の方がほとんどだったと思うので、びっくりしたんじゃないでしょうか?別にスピーカーとかいい音響で聞かずとも、スマホのスピーカーレベルでもわかりますよ。つまり、いいマイクを使うだけで動画のクオリティが上がるということです。
zoom iq7 使い方
ということで今回使ったマイクがこちら。
マイクもピンキリ。いいマイクを使おうと思ったら、50万とか平気でします。そんな高価なマイク僕は買えないんで、1万弱のこちらを買いました。ですが、youtubeを聴いていただいた方はお分かりの通り、1万弱のこのマイクですらこの音質の違い。誰が聴いても明確に違いがわかるレベルだと思います。
他にも同じ価格帯のマイクはあったりするのですが、zoomはアマゾンレビューが多いこととiphoneで直接接続して使うことができるので、zoomのiq7を使用しました。
使い方はですね、ぶっちゃけiphoneのライトニング端子にぶっさすだけです。すごく楽。音量メーターが1から10まであるので、そこを5から7あたりにセットすれば、問題なく音がとれるはずです。音量メーターが赤く点滅しないレベルでとってあげると、音が割れずにとれるはずです。
細かい話をすると、あとは音の広がりをどうするか。音量調整の隣に90,120,MSというスイッチがあるんですが、これは、音を拾う角度を示したものです。例えば、誰かのインタビューをしていて、その人だけの音声をとって、周りの雑音はあまり入れたくないという場合は、90度にセットすると、マイクを向けた90度範囲の音をより精密にとるので、その人の音声だけがクリアに聴こえます。
外で撮影する場合の注意点
外で撮影される方には、風の音を防止するウインドスクリーンもあったほうがいいかと思います。よく海の近くでの動画の場合って声が聞き取りづらいことってないですか?あれは、マイク自体に風が直で当たってしまうためなんですよね。
なので、ウインドスクリーンで風に当たらないようにするだけでだいぶクリアに音を取ることができます。
zoom handy recorder アプリの使い方
ええと、ここまででもう十分すぎるぐらいのクオリティの商品なんですが、まだまだ機能があります。zoomにはアプリがあります。
これで何ができるかというと、色々できるんですが、かなり音響技術寄りな話になるので、使える技術だけに絞って解説します。

まずは、インプットゲインの調整です。この画面は、ホーム画面→MENU→DIGITAL MIC GAINで飛べます。インプットゲインというのが何かというと、マイクに入ってくる音の量を調整する機能です。マイクにもある音量調整と同じ機能ですね。マイクの場合は1から10でも調整できるんですが、アプリの方だと0.1デシベル単位で調整できるので、より細かい調整ができます。

あとはEQの調整です。この画面は、ホーム画面→EFFECT→EQで飛べます。EQというのは、何かというと低音域から高音域までの音の量の調整ができる機能です。例えば、なんか雑音がうるさいなあという場合は、高音域の12kHzの部分を少し下げてあげると、若干雑音が静かになるはずです。これは音響処理の話なので、なかなか伝えるの難しいんですが、いじってみるとなんとなくわかるかなーと思います。
最後に
僕以外の動画だと、youtuberの青木歌音さんの動画でもiphone7との比較がされてますので、ぜひ聴き比べしてみてください。
改めまして僕の動画はこちら。今回は動画撮影される方に絞って記事を書きましたが、作曲される方は自然音の集音などのフィールドレコーディングに使ってもいいかもしれません。ご参考までに。じゃ。